クランクシャフトのバランス取り作業。
バランス率を計算するのにコンロッドの重量測定が必要になってきます。
そこで厄介となるのが、回転運動部と往復運動部の重量測定。測定方法で随分と誤差がでます。
ので、今回ちょっと真面目に作りました。
先ずはフロント側 194g。
加工前リア側 202g。
フロントに比べ8g重かったので、コレはやるしかねぇべ〜。と気合い入れて削っては計り。削っては計ると。
まぐれでドンピ。笑
リア側 スモールエンド 194g。
続いてビッグエンドの測定。
フロント側 286g。
リア側 426.7g。
ハーレーはF、Rでコンロッドの形状が違うのでこれも測定値が安定しない要素ですね。
各重量測定が完了したら確認作業をしていきます。
コンロッド単体重量から先程測定したスモールエンド部とビッグエンド部を足して合計値が一緒になれば正確に計れている事になります。測定の仕方で重量寸法がころころと変わるので、しっかりとした測定治具があると精度はあがります。
フロント 総重量 480.8g
194g+286g=480g
リア 総重量 623.8g
194g+426.7g=620.7g
リア側は3gの誤差がありました。
クランクピン周りの部品も測定していきます。
足りていなかったナットロックタブとボルト、クランクピンキーはウチの新品在庫で測定。
各重量測定が終わったので、指定バランス率でのアンバランス量を計算しダミーウェイトを算出します。
使用するフライホイールはトレッドオズボーン。バランス孔が空いていないブランクです。これはチューニングにもってこいなのと、何度も分解修理されているクランクなどに多くみられるクランクピン孔の変形で芯が出ないなどのクランク修理にも便利です。
余談。もう気づいた人居ると思うけど、コンロッドもスポーツ用です。 これは楽しみですね。