加工が終わり納品を済ませると、加工依頼を頂くというありがたい状態で毎日マジメに仕事しております。
前回スリーブを抜いたとこまでいきましたので、本日はシリンダーバレルを新規で入れるスリーブに合わせボーリング。
生産時から穴が曲がっていたのも今回のボーリングで修正できました。
新規で入れるスリーブですが、どうやらエンジンの型式によっては適合しないのも中にはあるみたいで、今回は見事にハズレ。
基本K6Aに合うよう作られているみたいですが、SUZUKIのエブリでモンスターのKITをお考えの方は要注意が必要です。
こっちが加工前のスリーブ。
加工したのをみると色が違うところがあると思いますが、その部分を切削加工してブロックにスッポリとハマるようにつじつまを合わせています。
スリーブ加工は通常研磨仕上げするのですが、ツバ下すべて研磨するとシリンダーバレルの内径と寸法が合わなくなるため、加工した部分のみ研磨で仕上げています。
ツバしたを同寸に加工仕上げって大変です。
締め代0.06mm付けて焼き嵌めしていくのですが、切りカキがあるため向きに注意しながら慎重に圧入し、ブロックが冷めたら上面を最小研磨で仕上げていきます。
仕上がりもいい感じで出来たと自画自賛。後は、ボーリングで フィニッシュです。