PANヘッド 岩手

長期預かりのパンヘッドも終盤です。
クラックの問題がなければなんてことない作業なんですけど…。
程度の良かったRバンクはガイド入れ替え、シートカット、バルブ擦り合わせ、ヘッド修正面研の定番メニュー。
ロッカー周りも揃ったため組み付けに入ります。

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ステムシールが付くようにロアカラーの内径を加工して取り付け。
ロアカラーを加工せずに取りつけるとバルブリフト時にステムシールのリップ部分に接触しますのでうまくないです。

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バルブを組み付けたらロッカー周りを組んでいきます。
当初使用していたロッカー周りがあまりにも×だったため別の良品に交換。
確認の為規定トルクをかけて内径を計測します。
ロッカーボックス、ロッカーアームシャフトの状態もマズマズといった感じ。
きもち広いかなぁと思いますがクリアランスは4箇所で0.05mm~0.07mmです。
0.025mm〜0.05mmくらいがベストでしょうね。

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ムリクリ感が出ていたスタッドボルトナットは新品にすべて交換。

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吸気側にオイラーと呼ばれる部品も忘れずに組み付けて完成です。

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この姿見たのいつ以来?ってくらい長いこと向き合いました(笑)

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あまりにもひどいクラックがある場合や部分的に溶接が厳しい場合は清くヘッド交換がいいでしょう。
色々と考えさせられるヘッドでしたが東北へ旅立ちます。

長々とお待たせしました。

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