PANヘッド 岩手

色々とトラブルを抱えているPANヘッドの作業状況。
クラック修理をするためまずはシートリングを抜き取ります。
と、言っても薄皮一枚になるまで削りとり最後にパリッと剥がれる感じです。

DSC02912

シートリングを抜いたら地獄のクラック修理です。
まずはゴリゴリと削りクラックがなくなるまで深く掘っていきます。
掘り進んでいくと、なるほどな。という感じで鉄がこんにちは。
うーん。厳しいぞ!

DSC02920

こっちのクラックはシートリングまで繋がっていました。
もちろん鉄がこんにちはしています。色が違う部分が鉄です。
鉄とアルミは溶接でくっつきませんからねぇ。困りもんです。

DSC02921

溶接後。
ブログだとはい出来上がり!みたいになりますがここまでいくのに盛っては削っての繰り返しです。
溶接熱による歪も気にしますが、そんな事言ってられんよってくらいPANヘッドの溶接は難しいです。

DSC02923

粗方溶接作業が終わったところでシートリングを製作していきます。
耐熱鋼の丸棒から一個ずつ削りだしていきます。普段は使わないサイズのため材料発注から熱処理までに結構時間がかかりました(汗)

DSC03101

ヘッドを温めシートリングを焼き嵌めます。リングの外径や高さを考慮して締め代を決めますが、締め代が少ないとリングが落ちますし、締め代が多すぎるとクラックが入るため下穴の芯円もそうですが非常にうるさいところです。
で、プラグホールの周辺ですが鉄のネジスリーブが入っていたため溶接の溶け込み不良が目立ちます。
プラグホールを座繰りとってしまい新たに開け直せばいい感じに仕上がりそうですが、ここはオーナーと相談です。

DSC03104

とりあえずガバガバのバルブガイドを抜いて、ガイドとバルブの部品を注文しておきます。
PANヘッドは熱膨張率が高いので焼き嵌めは通常より締め代を多くとらないといけませんね。
少しはゴールが見えた感じかな?

DSC03113