パンヘッドのシリンダー上下面研とシリンダー長を合わせる作業リクエスト。
パンヘッドって聞くだけで身構えてしまいますが、久しぶりに震えましたのでご報告〜。
せっせと半日掛けて作った治具にシリンダーをセットします。
シリンダーボアを0基準。上面にダイヤルを当てると0.2mm振れます。
同様に下面を測定しますと同じく0.2mm?
何かオカシイ。
続いてボアは無視してシリンダー上下面の歪みと平行度の確認。
F、R共に 0.01mm。
コレでわかりましたね。シリンダー上下面に対してボアが0.2mm傾いていることになります。
上下面は出ていますので無駄に研磨する必要はないです。
そのままフライス盤でシリンダー長を測定。使用するのはデジタルカウンターとダイヤルゲージ、あとゲタです。
フライスベットからZ軸測定165.525mm。からゲタ厚み29.90mm。を引きます。
結果。F135.625mm。 R135.61mm。
ん?あり得ないくらい揃ってます。60年前の量産エンジンですよ?
偶然の産物か、コレは当たりですね〜。
と言うことで治具の出番はありませんが、これからトルクプレートを掛けてボーリングしていきます。
計算上ではボアの倒れが0.2mmでしたね。010オーバーサイズで取りきれるか。ギリ取りきれないか。といった感じ。
ちょっと気になりません? 自分の測定が正しいかどうかも確認してみたいと思います。(笑)