W1 ヘッドオーバーホール その3

W1SのSってシングルキャブの意味と思っていましたが全然違うんですねー。
前回に続いてW1のヘッド作業です。W1Sと書いてますが誤りですので修正しておきます。

バルブはステムの減りも少なく、曲がりもないためフェース研磨し再利用します。

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ただコッター溝にバリがかえっていて、ステム径に合わせリーマ合わせしたバルブガイドにひっかかってしまうのでここも修正しておきます。修正後はスルスルと気持ちよく動くのを確認し、シートカットの作業に取り掛かります。

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カット前。
今までの作業がキチンと精度がでていればシートカットはスムーズに進みます。

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カット後。
芯ズレもほとんどなく無駄に追い込む必要もありませんでした。
ガイド穴の芯円や倒れ製作ガイドの同芯度の影響がモロに出てくる部分ですので、今までの自分の仕事がどんなものかと確認できる瞬間でもあります。

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カット後はすり合わせし、バルブの突き出しを確認。バルブガイド穴をホーニング仕上げしたらヘッド面研です。
Wのヘッドは必ずと言っていいほど歪んでいますので、一度も面修正されていないヘッドには修正面研でリフレッシュです。

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仕上がりはこんな感じ。これならいいでしょ!
組み付けてから圧縮漏れやオイルが滲んだとなると冴えないヘッドになりますからね。
よくお客様にどのくらい削るのか?と聞かれますが、修正程度の面研でしたら車種にもよりますが0.1mm程度で平面が仕上がります。まぁオーバーヒート等のダメージを受けたヘッドになるとそうもいきませんが。

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クラック部分はこんな感じで修正完了。
溶接ビードはそのまま残し強度を保ったままにしてあります。あとは次にいつヘッドをオーバーホールするかはわかりませんが、他の加工屋さんで修理される場合ここは注意って意味も込めています。

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うん。いいんじゃないでしょうか!
お客様もよろこんでくれたみたいだしOKです。
ありがとうございました。

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“W1 ヘッドオーバーホール その3” への 2 件のフィードバック

  1. Head turners より:

    お世話になります。
    なるほどスペシャルのSなんですね~。
    この手のエンジン再生も厳しい時代になってきましたが、ヘッド周りのオーバーホールはまだまだいけそうですね!これからも宜しくお願いします。

  2. w1 ヘッドを頼んだ業者 より:

    面倒な修理をしっかりやって頂きました。
    W1SのSはスペシャルのSで、Sから2キャブになりました。
    シングルキャブ仕様は、それ以前のいわゆるW1のヘッドです。
    メグロK1、2の面影を残していると、こだわるお客様も多いです。
    しかし時間が経ち、劣化しているヘッドが多いので、再生出来てお客様に喜んで頂きました。
    いい仕事をして頂いて満足です。ありがとうございました。

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