最近ちょくちょく言われるのが、エンジンの加工もやっているんですか?の返答に内燃機屋だからむしろエンジンの加工しかやっていません。ときっぱり言っている静岡の内燃機屋です。
独立して3年目に入りました。2年前にオーバーホールしたZ1のヘッドが帰ってきた?
見た感じ燃焼室はカラッとして状態は悪くない。と言うのも今回はバルブクリアランスが一番薄いシムで調整できないからバルブステムエンドを研磨してとの依頼です。
シートリングの当たり面は排気側は虫喰いが見られますが良好な状態です。
ガイドとのガタもありません。銅系のバルブガイドはガタが出るのが早い!なんて話が出回っていますがこのバルブガイドは良好です。材質、メーカーにもよりますけどね。
バルブは排気のみフェース研磨しました。
左が研磨後のバルブで右が研磨前です。
シートカットを頼まれていましたがバルブ突き出し量は今現在限度値オーバーのためシートリングを入れ替えなければいけません。時間と金額に見合う加工となると擦り合わせで対処するしかないです。
虫喰いがあるとなかなか擦り合わせも時間がかかります。
バルブの擦り合わせが終わるとバルブの突き出しも若干上がってきますので、突き出しを計測してマニュアル基準の目一杯に合わせてシムを入れてもクリアランスが取れるようにステムエンドを研磨します。研磨する量にも限度があり最悪焼きが取れてしまう恐れがあります。
バルブリテーナーギリギリまで研磨したバルブはコッター飛びなどのトラブルになるため本当はシートリング入れ替えてあげるのがベストだとここでは言っておきます。