工場移転前に作業しましたZ1。
カムホルダーボルト孔修理ですが、今回は既にヘリサートが入っていて下孔グズグズな厄介なパターン。
大体ね、ヘリサートがダメになるのはちゃんと加工できてないからです。ココは内燃機屋に出さないと失敗してからでは遅いです。
で、超有名な同業者がお手上げ。という事で超無名のウチがケツ拭きます。
何カ所かボルト孔にヘリサート3Dが入っていましたが、トルクまともにかからないし、下孔思いっきり倒れてボルト入らないし。清く抜き取りました。
ネジスリーブ加工の下孔タップ立て。
カムメタルギリギリです。
ネジスリーブを入れるとこんな感じ。
ノックピン孔と一体で作ってます。挿入工具も当然ワンオフよ。
よくコレを売ってくれ。とバイク屋さんに問い合わせもらいますが御断りしてます。加工精度悪いとカムホルダー取り付け出来なくなります。貴重なヘッドがゴミになってしまうリスクをウチで食い止めます。
ノックピンもバッチリ。
鉄で作っている為強度は上がりますし、万が一ダメになってもヘリサート入れられます。
欠点は回り止めができませんのでボルトを無理に回すと一緒に抜けてくる恐れがある事。
マーキング部分ネジスリーブ。トルクもバッチリかかります。青いバツは無理くり付いていたボルトのネジ山がダメでした。
ケツ拭き仕事って普通の加工修理より手間かかるし失敗リスク高いのであまりすすんでやりたくありませんね。
週明けから仕事再開です。
この度は有難う御座いました❗️もともと程度が良いヘッドではなかったのですがガイド入れ替えなど色々手を入れて愛着があったので復活出来てとても嬉しいです?今度何か有りましたら自分でやろうとせず、またお世話になると思いますのでその時はよろしくお願いします。