Z1000MKⅡ 腰上OHシリンダー編

ちょっと間が空いてしまいましたがZ1000MKⅡの続きです。
画像は抜き取ったシリンダーライナーです。
オイル焼けしていますね。シリンダーとライナーの隙間にオイルが侵入した証です。Z系のシリンダーはライナーの締め代が少ないためほとんどがこんな感じ。Oリングでオイル侵入を防いでいますがそれもあまり効果がないようです。
ライナーの熱をシリンダーにしっかりと逃がして冷却させるにはこの部分をしっかりと作ってあげる必要があります。

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奥にあるのが抜き取ったライナーで手前が今回入れ替えるライナー。

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1/100単位で締め代を調整するためライナーの外径に合わせてシリンダーのバレルをボーリングしていきます。

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バレルボーリングとシリンダー下面の研磨が終わったところです。
下面はライナーを抜かないと研磨できませんのでここはついでにやっておきたいですよね。

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シリンダーを温めてライナーを焼き嵌めしたところです。
これでシリンダーとライナーの隙間にオイルが侵入することは無くなります。
この後シリンダーボーリング作業になりますがライナーに歪みが出る為1日放置してからシリンダーをボーリングしていきます。

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あ、そうそう。ライナー入れ替え時はツバの部分がこんな感じで飛び出すため面研が必要になってきます。

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シリンダー下面を基準にボーリング。
上下面研しているため平行も出ていますが普段からこのやり方でやっているため普段通りいきます。

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ホーニングで指定ピストンクリアランスになるよう仕上げていきます。

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画像は上面研磨後。
ちょっと二度手間になってしまいましたがライナー入れ替え完了です。
ライナーが動いた時にオーナーに連絡すれば良かったんですけどね。

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まぁ、手間暇かけた分仕上がりもGOODです!
オーナー様から無事エンジンに火が入った報告を貰ったので後日動画の準備かな。
ありがとうございました。

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