60FLH 新潟

PANヘッドもボーリングの準備ができました。
こちらもSTDボアにもどす作業です。

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リプロのシリンダーはピストンに対しボア径が100分台で小さかったり、ボアが傾いていたりとトラブルが多いのが事実です。ホーニングで適正なクリアランスに広げてあげれば問題ないでしょうが、スリーブ入れ替え(ボーリングホーニング込み)が1シリンダー32500円ですからね。リプロのシリンダー買ってホーニングするのと金額的になんらかわらないような気がします。

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スリーブ材は品質管理にうるさい国産品です。リプロシリンダーの材質と比べると削った感じが硬さの中に粘りがあるためシリンダーの摩耗にも強いと自分は思っています。

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手間を考えればこの金額だとちょっとな。と思うところもありますが、まぁそれはそれです。

いつもありがとうございます。本日到着予定で発送済みです。

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PANヘッドOH 高知

高知県からPANヘッドオーバーホール依頼の現状。
オーバーホールの基本はやっぱりカーボン除去からです。

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PANヘッドで一番泣かされるヘッドボルト周辺のクラックもなく程度は良さそうに見えますが?

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F、Rともに吸気側だけなぜかシートリングの抜け落ち防止のカシメがされています。リングは当然焼き嵌めされているんでしょうね〜。ポンチ連打のカシメだけでリングを支えているとしたら想像しただけでガクブルです。

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F側の吸気ポート。矢印の部分に注目。
ここはシートリングを無理に叩き込んだりするとポートとの壁が薄いため捌けてしまいます。PANヘッドのシートリング入れ替えの基本は元々鋳込んであるリングをベースにリング入れ替えを行うのが理想です。クラック等がある場合は削り取ってしまわないといけませんが。

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R側の吸気ポート。こちらも酷いです、今にも取れてしまいそうなポート壁。
かなり危険な状態です。

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業者様からのPANヘッドといい重なる時は重なりますね(汗)
よーく考えてみるとこのヘッドは自分が溶接やらなきゃいけないじゃん!
これは大変ですねー。オーナー様のGOサインがでたため頑張ってみたいと思います。勿論この部分の対策もいちお頭の中にありますので皆さん楽しみにしていて下さい!

そうそう、オーナーが心配されていたシリンダーのほうは全然問題ないのでスリーブ打ち替えでSTDボアに戻しますのでご安心下さい。

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PANヘッドOH 新潟

今日は昨日のブログで書いた通り業者様から依頼のPANヘッド修理依頼です。

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まずはPANヘッドではポピュラーなプラグホールのクラック。
一度修理されている形跡がありますが再度クラックが発生しています。
プラグホールからシートリングまで繋がっていますねー。
この場合、しっかりとクラックを修理するにはシートリングを一度抜いて溶接する必要があります。

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早速シートリングを抜きにかかります。というか削り取っていきます。
地味にね。

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続いてプラグを差し込む座面にクラックが2箇所。
PANのプラグホールは鉄の鋳込みになっているためこちらも鉄のネジ部を削りとる必要があります。
鉄とアルミは溶け込みませんからね。

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プラグ座面を基準に機械にセットし、大きく削りとります。
削り取ったプラグホールを見てみると色が変わっている部分があると思いますが、PANヘッドはアルミ、鉄、アルミとサンドイッチのように鋳込まれています。
この構造がクラックの原因の元なんですね。プラグ座面のクラックも中の鉄まで繋がっていました。

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鉄がいる時点でアルゴンで穴埋めは不可能なためこんなモンをこしらえて。

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こうしておきます。
これなら溶かし込めるでしょ!
燃焼室とプラグ座面をアルゴンで盛っていきます。
シートリングを抜き取った部分のクラックはそのままポートへ。

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ポートから覗いてみるとこんな感じです。
この部分がほんと弱いですよね。
シートリングを打ち込む際なにも考えずにガンガンやるとこうなります。
溶接の難易度はかなり高いです。
しっかりと溶け込ませ際すればあとは加工で何とでもなる部分ですが。

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そう。今回の溶接は業者様で行うため一旦ヘッドだけ新潟に旅立ちます。
KENさん気合い入れて溶接頑張って下さい!

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PANヘッド 高知

高知県からPANヘッドが届きました。
ヘッドオーバーホール、シリンダーはスリーブ入れ替えでSTD戻しのメニューです。なんか重いなぁと思ったらロッカーアーム付きですね。こちらも確認作業させて頂きますが、まだまだ触れそうに無い状況です。

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まぁちょっと観察してみましたがかなりオイル喰ってる状態ですね。
ポートの中はオイルダダ下がりで滲むというよりビシャビシャでした。
ちょっと以上なくらいオイルまみれでしたので、もしや?と思ってライトでポートの中を覗いたらかなりショッキングなクラック発見!
燃焼室とポートの壁が薄い部分の所がこんにちわしていました(悲)

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で、ちょうど今業者様からお預かりしているPANヘッドがその部分の修理をやっているところなんで明日ブログで紹介したいと思います。
ちょっと普通じゃないんで皆さん楽しみにしていて下さいね。
うちにくるPANヘッドってまともなの一台もないですわ(笑)

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PANヘッド完了

ここ何日か毎日夜なべして加工を進めていたため、溜っていた加工待ちのエンジンもはけて業者様、個人のオーナーの元に旅立っていきました。と、同時にまた新たな加工依頼のエンジンが届く届く(汗)
一人では回しきれない量ですが、なんとかやっていきたいと思います。
うーん。もう一人欲しいなぁ。

パンヘッドの続きです。
ガイド入れ替え、シートカットが済んだのでヘッド面研に移ります。
固定しづらいような、しづらくないような形していますね。
絶対に歪んでいると読んでいましたので、シムをつかい最小で研磨できるよう調整していきます。
うん。やっぱりダメだね。

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さらさらとはいきませんでしたが、O.12mmで取りきれました。
溶接も影響していますが、とくにEXのフランジが新規で取り付けられているのでここがやはり歪んでいますね。

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外見はヤレヤレですが、こういった所がパリッと仕上がってるエンジンいいですよね。
うん。面もキレイに仕上がりました。

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気になる所があったので業者様に伝え発送しました。
エンジンに火が入ったらご一報頂ければありがたいです。
ありがとうございました。

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PANヘッド バルブシートカット

パンヘッドを集中的にやっつけていきます。
ガイド穴を使用するバルブに合わせリーマーで調整したら、シートカット。
インテーク側は溶接がからまなかったためいいところに当たりがきます。

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いいんじゃないでしょうか。
すでに入れ替えられていたバルブシートはなぜか特大のアルミ青銅が入っています。
こんなに大きくザグらなくてもと思いましたが。なにか意図があるのでしょうか?

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フロント、リアでバルブの突き出しが大きく違います。
フロントは一回、リアは二回ほどシートカットされていました。なんで?
せっかく突き出し揃えてあげようにもリアは基準値一杯のためしぶしぶ良しに。

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こっちがフロント。
ね?デカイでしょシートリング。

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リアはよーく見るとフロントとカット形状が違います。
また、シートリングが斜めのため若干偏芯しています。
うーん。しっくりこないよな。カチッと作りたいのに!

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最後は面研ですが、ここの凹みきになるなぁ。
サクッとは終わらないのがハーレー?

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PANヘッド ガイド入れ替え

はまりにはまったガイド回りのクラック修理。
なんとか形になりました。

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クラックが一本残っていますが、ガイド穴に達していないため今回は残しておきます。
アルゴンで溶接すると引っ張られた弱いアルミの部分にクラックが入り、盛ってはクラックの繰り返しになるためです。
ガイド穴に走っていたクラックはオイル下がりの原因になるので要修正してあります。

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ガイド穴ボーリング後、バルブガイドの外径をボーリングしたガイド穴に合わせ加工していきます。

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元々パンヘッドはステムシールがつかないため、VITONステムシールが入るよう頭を加工。
ハーレー業界では、ステムシールの材質にこだわっているようですが、オイル下がりの基本は、しっかりと締め代を付けてガイドを入れ替えるのが基本であり、ここがしっかりとできていなければどんなステムシールを使おうが無意味です。

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ガイド製作が終わったら焼き嵌めてレッドチェック。
ガイドを入れてる時に感覚である程度わかりますが、いちお目視でリークチェックするため欠かさずやっています。
後々、ガイド入れ替えしたのにオイル下がりしているってパターンもなくはないですからね。

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PANバルブガイド穴修正

だいぶお待たせしているPANヘッド。
ゴールが見えて参りました。
もうねー苦労しましたよ。アルミの材質が悪くなかなか溶け込めないし、不純物は混ざってるはで、シビレました。
一回、二回、どころではなく、何度も盛っては削りを繰り返し、手ごたえありの画像をぱしゃり。

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続いてガイド穴のボーリングです。
角度をだしてガイド穴を垂直にするんですが、これがまた大変なんですよ。
シートリングを基準にしたり、ガイドのツバが座る部分を基準にしたりと色々やり方はあるのですが、面が出てなかったりすると基準をどこにもっていこうか悩むんですよ。
ハーレーは手ごわいです。

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ボーリング中。
いい感じ。15.0mmでいけちゃいそうです。キズは縦キズではないので最小まで取りきる事にします。
あとは、ガイドを入れて、シートリングのど真ん中にバルブがくればOKです。

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うちのダイヤルをフルに使う加工って今の所ガイド穴のボーリングぐらい。
そのくらいうるさい加工って事ですね。

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PANヘッドOH 新潟

こちらはパンヘッド。同じく新潟のショップ様からの依頼です。同じ日に、同じような作業依頼だったため、どっちのショップがパンでショベルか?なんて困惑していました。こんな偶然もあるんですね。

作業進行状況の報告です。
シートリングがまた変わった形して入れ替えられていますが、そこではなく。

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ここです。ガイド穴周辺にできたクラック修理。
溶接トーチギリギリですがなんとかやれそうです。

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もう一ヶ所はすでにもげています。バルブタッチなんかでピストンとバルブが接触すると、ここの部分に損傷を受ける事が多いです。その際、バルブが曲がった衝撃でバルブガイドがガイド穴に食い込みガイド穴を傷めるためガイドを抜く時はいつもより慎重にいく必要があります。

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若干食い込みぎみのバルブガイドでしたが、無事に抜きとれたため溶接盛りの準備に入ります。
皮一枚でひっついてる箇所は取り除きました。
今回は、バルブガイドの製作失敗作をジグに盛っていこうと思います。

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ジグ用ガイドを入っていたガイドより0.02mm細くし、圧入して溶接ガイドにしていきます。

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これなら盛りやすいし、溶接の熱もリン青銅のガイドからヘッドに逃げるのでガイド穴の歪みも最小で押さえる事ができるかと。
やってみないとわかりませんが、鋳物のアルミはそう簡単にはいきませんね。年式が年式なんで油も大量に吸っているでしょう。
お時間はかかりますが、がんばります。

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