マフラースタッドボルト折れ 

今日のネタは、自分のバイクや車を整備してる人なら必ず一回は経験するボルト折れです。
その中でも厄介なのがマフラーのスタッドボルト。基本うちは加工屋なんでエンジンOH以外は車体の預かりはしていません。が、ダメもとで車体に乗っかってる状態で作業して欲しいとの事で入庫しました。
お客様が運転してうちまで来たのはいいですが、排気漏れしてなかったので、えっ?て感じで嫌な予感はしていましたが…。

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まぁ取れない取れない。マフラーが!固着してます!
取り回しも知恵の輪状態で一苦労です。
画像だとネジが飛び出てる分なんとか外れそうな感じがしますが、溶接でボルトをくっつけて回してもビクともしません。それならキリで揉んでやろうかと電ドリで穴を開けはじめましたが、体勢も悪いしボルトも焼けてしまっているため全然ダメ。それでも一日あーしてこーしてやりましたが。

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イライラも上死点にきたため、ダメなモノはダメで結局降ろしました。
ヘッド単体ならサクッと終わるのに一日無駄に汗水垂らして結局コレですよ。
シビレるなぁー!
ちなみに車体はSUZUKIのSV650Sです。

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バルブタイミングを確認して、カムの位置を画像に残したらササッとヘッドをばらしていきます。
お客様にサービスマニュアルのカム周りを画像で頂いているので万が一があっても安心です。

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バルブ周りを外したらもうこっちのもんです。
うん。やっぱこの状態が一番ラク(笑)

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ボルト穴に対し垂直で加工できますしね!

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