今年一年ありがとうございました。
来年は、1月4日からぼちぼちと、6日から本格的に営業致しますので宜しくお願いします。
月別アーカイブ: 2013年12月
大掃除
CBX400F ヘッド面研&シリンダーボーリング
CBXのネタをブログにアップしたら、以外にも反響があり、修理見積もり依頼なんかも数件頂いてビックリしています。
やはり、いまだに人気なんですね。Zなんかと比べると修理依頼は少ないですが、部品があるうちにOHしとくのは正解だと思います。
では、前回、バルブシートカットを済ませたヘッドを最小面研でフィニッシュ。
この後、久々にバルブまで組んで納品しました。その後、組みあがった車体の動画なんか撮ってみたんで、また暇な時にでもアップしようかと思います。久しぶりにCBXの音を聞きましたがイイ音してましたよ(笑)
またまたCBXですが、長期不動車と思われる車両のシリンダーです。ピストンリングの張り付いた後がくっきり残っているため、0.5mmオーバーサイズでボーリングです。
サビもキレイに取りきれています。
ボーリング後は、ホーニングが待っていますので気が抜けません。なんてったって一発勝負ですからね。
たまには、ホーニングの画像も。
規定クリアランスに仕上げていきます。
手が油まみれになるためデジカメでパシャリとやる機会はほとんどありません。
ホーニングが終わったら、サビてガビガビになった上面を最小で面研していきます。
サビがそのままのもよくないですからね。
うん。やっぱこれでしょ。オイル滲みなんかもなくなるし、見た目がイイ。
ありがとうございました。
ちなみに、ボーリングと面研の作業依頼はセットでお安くなります。また、多気筒のボーリングの場合も一発の加工工賃が下がりますのでお得です。
作業報告
ここにきて業者様からの、頼むから今日中に加工して!という、無茶な問い合わせが鳴りやみません。
さすがに、普段お仕事をもらっている以上、断ることもできず、休憩抜きの残業しまくりの状況でなんとかこなしております。
今年もあと一週間ですので気合いで乗り切りたいと思います。
F6Aのバルブシートカットの依頼。今日の午後持っていくから夕方あげて!じゃないと、エンジン組めないから!と、子供みたいなおねだりのため渋々了解。
無事シートカットを済ませ、擦り合わせして納品。
こちらも急ぎとの事で、昨日の夜受け取り、朝一加工。
内径の拡大と、ボルトの四つ穴の拡大です。
画像はすでに加工済み。
うん。ばっちり!いいんじゃないでしょうか。
こちらもやっつけておきます。
HDショベルのミッションオイル漏れ対策品の加工です。
うん。うん。売れてるな(笑)
こちらも進めています。K6のケースボーリング。年明け納品予定でいますのでよろしくお願いします。
そんなこんなんでバタバタしていますので、ご来店予定のお客様、来る前に一本電話連絡お願いします。
CBX400F シリンダーボーリング
お知らせから。年内は30日まで通常営業しています。
加工依頼も、来年からの作業になりますが随時受け付けておりますのでお問い合わせ下さい。
業者様からの依頼で、CBX400Fのシリンダーボーリングの作業です。
マフラーから白煙がモクモクとの事でしたので、シリンダーをチェックしてみます。
だいぶキツク当たっていますね。縦キズもびっしりです。
これではオイルが上がってきてしまい、オイル喰いも酷かったと思われます。
今回使用するピストンを計測していきます。
個体差があるため全て計測した数字をメモって、シリンダーのボーリングに移ります。
シリンダー下面が基準になるためレベル出し。
で、0.5mmオーバーサイズでボーリング。
キレイにとりきれました。面粗度も重要です。
ホーニング後。今回もいい仕上がりです。
ピストンは、社外でまだ出るため助かりますね。
ナイスハッチですが、完全に面取りを忘れているのがバレバレです。
このあと、そそくさと面取りして納品致しました。
ありがとうございました。
CBX400F ヘッドオーバーホール
年内に仕上げるエンジンの加工に追われ、少しばかりブログをさぼっておりました。
なんとか目処がつきそうになったので、ゆっくりとブログアップしていきたいと思います。
Z1000MKⅡがピストン待ちのため、ボーリングの加工依頼できたF6、K6、からやっつけていきます。
こちらは、F6Aで65πから68πの3ミリアップ。
3ミリは意外に時間かかるんですよね。
ありがとうございました。
で、こっちがK6、0.5ミリの68.5π。
ジムニー、カプチは、静岡ほんとに多いです。
なので、加工依頼もF6が大半を締めています。(笑)
そして、業者様からCBXの依頼です。
このバイクは、私が10代の頃一番欲しかったバイクです。
う~ん。これぞホンダといった造りのエンジンでカッコイイです。
大分、オイル管理が悪かったようなので、測定に入る前にグツグツと煮てキレイにしておきます。
バルブシートの当り面もかなり荒れているためシートカットが必要ですね。
いい圧縮を得るには、ここは重要になります。
続いてバルブです。IN、EXともにカーボン咬みこみ、腐食、によりフェース面が荒れています。
新品のバルブが、インテークしか純正ででないため、状態のいいバルブはフェース研磨にて再使用します。
ステムの減りや、虫食いなんかをチェックすると使えるのが数本と、厳しい状態ですが、業者様のほうで何機かヘッドを頂いたためそちらから使えるバルブを拝借する事にしました。
いや~、純正、社外ともバルブがでない、バルブガイドも生産中止となると、CBXのオーバーホールもこれから厳しくなってきますね。いいバイクなのに残念です。まあ、ガイドは作ればいいんですけどね。
今日は、サボった分長いですよ。
はい。バルブフェースの研磨です。
目で曲がっているのが確認できないものでも、こいつで咥えると、偏芯するため、曲がっているのかすぐにわかります。
荒れたフェース面が研磨でキレイに甦ります。
ヘッドのお掃除が終わり、バルブの突き出し量を測定したり、ガイドとのクリアランス見たりと、色々とやってからバルブシートカットです。
バルブガイドのクリアランスも良好のため、ガイド入れ替えなしでシートカットです。
これなら圧縮も間違いないでしょ。
あとは、最小面研でフィニッシュです。
仕上がったらバイクを見せて頂けるのでまた動画でも撮ろうかとたくらんでおります。
Z1000MKⅡ シリンダーライナー入れ替え3
作業報告にいく前にお知らせです。現在工場にある加工依頼のエンジンに限り年内仕上げ納品は可能ですが、これから依頼されるエンジン修理加工に関しては、年内仕上げで上げる事が難しい状況にありますので、ご了承お願い致します。 急いでいるので。は、お断りさせて頂いていますが、精度よくやって。は、喜んでやらさせて頂きます。
では、z1000MK2のシリンダーライナーの続きを紹介します。
ライナー入れ替えといっても色々な加工方法がありますが、今回は、お客様と相談の上で、通常のライナー入れ替えとは違う方法で加工させて頂きました。通常は、ライナーの外径に合わせシリンダーをボーリングし、焼き嵌めしますが、今回は、予算の都合により、ケースボーリングなし、シリンダー内径ボーリングなし、で、ライナーをシリンダーの内径に合わせるように加工していきます。
簡単に思えますが、外径、内径と同芯でできているライナーを加工するのは、1から作るより大変です。よっぽど、シリンダーをボーリングして拡大するほうが作業内容的には、楽ですし、稼げます(笑)
ライナーは、鋳物のため寸法だすのも旋盤工の腕の見せ所。
左が加工したもので、右が加工する前のライナーです。
4mmほど外径を削って、シリンダーの内径プラス締め代0.05mmで仕上げてあります。
4発ともライナーを削ったら、焼き嵌めしてレッドチェック。
締め代0.05mmつけて焼き嵌めしているので絶対的にオイルが回ることはないのですが、いちお、確認のため、目で確認できるレッドチェックで、しつこく疑ってかかります。
二日おいて現象剤を吹き付けてみます。
ライナーに締め代がない場合、上面から吹き付けた液が下に下がって赤く浮かびあがってきます。
もちろん、今回は、漏れなしです。まぁ、当然ですが、確認ね。
あとは、面研と、ピストンに合わせボーリングで完成です。
もうちょっとです。
ショベル ミッションオイル漏れ対策加工
前回の続きがありまして、メインギアからのオイル漏れの対策品の追加工をさせて頂きました。
ここのオイル漏れに悩んでいるショベル乗りは必見です。
ここに、マル秘部品をつけて、オイル漏れ対策と、メインギアのスラスト方向のクリアランスを詰めるといった一石二鳥の夢のようなモノ。
少しずつ寸法を詰めながら、組み付けて測定の繰り返しの地味な作業が続きます。
半日かけて規定クリアランスまで追い込み成功です。うん。がんばりました。
オイル漏れ対策もバッチリです。はい。なにやってるかわかりませんよね。今回の部品はこの場での公表はナシです。
そのかわりに。ここに行けば、オイル漏れがぴたりと止まります。
今回の部品を取り扱っているのが静岡県の藤枝市にある、レボルバーサイクルショップです。
用事でお邪魔させて頂いた時に、たまたまミッションケースの作業をされていました。
新品のレースベアリングを圧入してるところをパシャリ。
ショベル乗りは相談にいってみるといいですよ。
ありがとうございました。
SHOVEL ミッションメインドライブギア
隣町のハーレーショップ様からの依頼で、メインドライブギアの内径をメインシャフトに合わす加工の紹介です。
普段は、ボーリング、面研、の加工内容ばかりなので、ブログを見ていて飽き飽きしてる方なんかは新鮮に感じるのではないでしょうか。
では、いってみましょう。
こちらが今回使用するアンドリュース製のメインシャフト。
このメーカーってハーレー業界では有名ですよね。
どんなもんかと、シャフトの寸法を測ってみたり、曲がりチェックしたりしましたが、結果は、優秀でした。
もちろん新品です。うん。いい作りしてます。
遊びもほどほどにして、メインギアの内径を測定してから、メインシャフトの外径+クリアランスの寸法にボーリングしていきます。 この時、ホーニングの取り代も考慮して加工を進めます。
芯出し後、旋盤でボーリングです。リーマでの加工だと、穴が曲がる可能生があるので当社では、条件が揃うときだけリーマを使用しますが、今のところ精度がいる穴は、ほとんどボーリングしています。
まぁ、屋号に”ターナー”って謳っているんでね。
はい。各シャフトに合わせてホーニング後、クリアランスチェックして完成です。
ショベルのサービスマニュアルを見たことがある方ならわかると思うのですが、この辺のクリアランスなんかまったく載ってないんですよね。なので、ショップによって組みあがるエンジンの精度が変わってきてしまうのが、怖いところです。
今回は、どのくらいクリアランスとっているか?フルフローとだけ言っておきます。
オイルをシャフトにべったり塗って、ギアを差し込むと、ヌルン、ヌルン、と負荷なくスムーズに動けばOK。
Z1000MK2 シリンダーライナー入れ替え2
週明けから続々とヘッドやらシリンダーやら、チョイ加工系なんかが入ってきています。
まだ年内上がりは大丈夫ですので、オーバーホールをお考えの方は早めにご連絡お願い致します。
ライナーを抜いたZ1000MK2の下面を最小で面研しておきます。
ライナーを抜かなければ面研ができない所なので、ここはケチらずやっておくとボーリングの精度が上がります。
もちろんケースとの合わせ面からのオイル滲みなども解消されるのでいいとこずくめ。
なぜボーリングの精度が上がるかは、ボーリングの時にでもお伝えします。
最小減でサラサラと面研致しました。
歪み等も少なかったので、切削量は0.03mm。
面研はいつやっても気持ちがいいです。
実際は、研磨ではなく、当社では切削になりますが、刃物の刃先、切削油なんかに気をつかえばキレイな面に仕上げることができます。もちろん見た目以前に、平面度も重要ですがこちらもバッチリでております。
次は、スリーブ製作に続きます。