パンヘッド 高知

 

此方も進めています。
ブリーザーホールのボーリング。

 

 

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ブリーザーギアはS&S製 030オーバーサイズ。

 

 

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オイルポンプシャフトブッシュを抜き取り 気になって気になって仕方がなかったスタッドボルト折れから作業です。(笑)
機械に治具とケースをセットし仮ボディで芯出しセンタリング。

 

 

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痩せてしまっていた1箇所追加で計2箇所。

 

 

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そのまま各所ネジ修理に突入。カムカバーボルト穴赤丸6箇所。

 

 

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続きましてデスビマウントボルト。通常この年式だと1/4-24のハズ。
1箇所1/4-20になっていましたのでグズっていた24山のほうを20に。

 

 

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デッキ面にダイヤルを走らせて垂直に。ヘリサートは下穴が大事です。

 

 

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圧入したポンプシャフトブッシュ。
シャフト外径寸法に合わせリーマー通し、ホーニング仕上げ。
ガタが大きいとポンプギアの損傷に繋がるところですが結構そのままって人多いんじゃない?
話は初めに戻りますが仕事の順序って自分の中でルールみたいなのありますよね。
自分は手間仕事から進めていく派です。

 

 

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MAZDA B6

 

だいぶ涼しくなりましたが今日はまた暑かったですね。
相変わらずバイクのエンジンばかりですが車のエンジンもたまにはね。
シリンダーボーリング作業依頼です。

 

 

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依頼ショップさんとこのオリジナルピストン。
ハーレーのピストンも作ってるみたいよ。

 

 

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インチサイズの為か半端な数字ですが約2.0mm拡大しました。
面取りやハッチ角なんかも各ショップさんで微妙に違ったり。細かい対応も上手くこなしているアピールしておくかな。

 

 

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Z1

 

クランクキャップボルト折れ込み作業。
緩まないボルトを力づくで緩めようとすると簡単に折れます。
しかしその代償は大きいです。

 

 

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ケース合わせ面とシリンダーデッキ面は平行ではなくデッキ面側に角度が付いています。
それだけでも厄介なのにスタッドボルトまで付いてますからネジ修理と言っても簡単にはいきません。
ここの修理を個人でやろうとする殆どがクランクケースを使い物にならないようにしてしまうため避けましょう。

前回作りました治具がネジ孔センターを捉えます。下手すれば壊しかねないクランクケース修理も洋々な治具を使用して確実に修理致します。

 

 

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治具

 

ちょっとした修理ですが治具ります。
キリ孔はバカ孔ですからこの後リーマー通し。

 

 

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加工するより治具を作ってる時間の方が遥かに長い。
し、材料代も掛かると。

 

 

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それでもそのまま機械にセットできなかったり、位置や角度の精度が必要な場合は必至です。

 

 

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仕事の合間に最近作ったのを引っ張りだして錆びる前に表面処理へ。

 

 

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誤魔化して修理する事も出来るけど、拘りが勝ります。
よっぽどの事がないと治具代は頂いてません。その辺を察してもらえると有り難いかな。

 

 

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GS400 #4

 

加工が済んだのでお楽しみの時間です。

 

 

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シム厚でバルブクリアランスを調整し、バルブタイミングは弄らずにノーマルで。

 

 

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カバー類を組みつければ完成ですが、メッキカバーに替えるとの事で作業はここで終了。

オーナーさん出来上がってますよ。早く連絡下さいな。

 

 

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HDショベル 徳島

 

ビッグツインショベルのバルブ周り作業。
抜き取ったバルブガイド。 左吸気ガイドはまともですが、右排気ガイドはヘッドと嵌め合う部分にオイルが焼けたような跡が付いています。

 

 

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抜き取ったガイドに異常があるとヘッド側下孔の状態もおおよそ想像がつきます。
こんな感じにグズグズになってる事が殆どですね。

 

 

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あまり進んでやりたくはない加工をして、ガイド外径がヘッド下孔と抱き合うようにしておきます。
今回のような下孔が酷く荒れた状態の修理は大変です。ガイドを打ち込んで仕舞えばわかりませんけど。

 

 

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ガイドトップをステムシールが付くように加工し、各ガイド孔に合わせガイド外径と内径を加工してやっと打ち込めます。

 

 

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ガイド下孔の倒れが影響するシートカットもいい感じの仕上がりに。
内心はドキドキなんですけどね。

 

 

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ちょっと苦労するハーレーのガイド入れ替え作業でした。

 

 

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アイアンショベル 徳島

 

アイアンショベル バルブ周りの作業。
ステムシールレス希望の為、ガイドトップをテーパーに削りました。
アイアンは吸気と排気のバルブステム径が違いますので内径を仕上げるリーマーも2種類必要。
ステムシール仕様とステムシールレスとでは、バルブとのクリアランス値も変えています。

 

 

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ガイド入れ替えて シートカット前。
当たり幅に注目ですね。

 

 

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シートカット後。
当たり幅は吸気1.0mm 排気1.2mm。
吸気バルブはフェース研磨し、排気バルブは良好だったためそのまま擦り合わせ。
バルブ突き出し量もOKでしたので完成です。

 

 

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そうそう。ガイドの頭をテーパーにした場合、そのまま打ち込むと割れます。
色々と工夫しないと上手くいきません。そんなエンジンばかり集まってきます(笑)

 

 

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Z1 便り

 

 

前回作業したZ1エンジンが無事に組み上がったと連絡頂きました。
一昔前は組み上げたエンジンに火を入れて1人でニタニタしていたものですが。
作業したエンジンがその後どうなったか確認できるツールがあるのはイイね。

 

 

Z1

 

 

Z系エンジン依頼の中でもシリンダー作業の定番になっているスリーブ入れ替え。
常温でスリーブが抜け落ちたと持ち込まれたシリンダー。
上面は以前1発引いているとの事でしたので、残った3本のスリーブを抜き取り下面を引きます。

 

 

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上下面を引くことによりシリンダーの平行度は限りなく0になります。
修理にここまでやる必要がある?とは思いませんが、エンジンチューニングとしてならアリです。

 

 

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支給されたBITO製スリーブ。シリンダーバレルボーリング後、締め代をきっちりと付け焼き嵌めます。
圧入後は1日放置してシリンダー内が歪みきるのを待ちます。加工後ジワジワとシリンダー内が歪んでしまってはボーリング加工の意味が有りませんから。

 

 

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使用します純正ピストン。
最近は過激なボアアップからシフトしてきているようでスタンダードサイズに戻す加工が多くなりました。

 

 

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ボーリング ホーニング加工後。

 

 

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飛び出たツバ部を最小面研して完成です。

 

 

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