オーバーホール依頼のショベル。部品も揃ったのでクランクに取り掛かります。
バランス取りも今回メニューに入っていますのでまずは各部測定から。
コンロッドの測定。
量り方で随分と重さが変わってしまうため基準となる位置を決めてF、Rのコンロッドの大端部、小端部を量ります。そうすることで測定誤差も少なくなり精度が上がります。画像は基本であるコンロッドを平行にして量る方法。
あくまで基本でハーレーの場合大端部のレース面の平行が出てなかったり、小端部はトホホな感じのため各部内径を基準に治具を使用して計測します。
ピストン、ピン、リング、ケージ、ニードル等各部重量を測定し、ダミーウェイトを算出。
こんな感じでフライホイールを回転させてバランスを取っていきます。
作業する人やエンジンの仕様目的で様々な考え方があるため非常に奥の深い作業なことと、せっかちな自分には忍耐のいる作業です。
そしてバランス取り完了。
通常クランクピンの反対側ウェイトの部分は重量があるため下に下がりますが画像では上側にいます。ダミーウェイトとのバランスが取れてるとどの位置でも静止します。
と簡単に書きますがコレが中々ね。大変なのよ。飽きる(笑)
フライホイールワッシャーも新品に交換。
まだかしめてないのは仮組みしてスラスト量を確認するため。
手間のかかるエンジンですが程度はイイので作業的にストレスはないほう。また作業が進みましたらアップします。