続いていきます。
アンマッチングケースをマッチングケースに仕上げる下準備。
まずは元々オリジナルのレフトケース。
定盤のうえでカタカタ状態だったので…。
擦り合わせ定盤で1時間ほど汗を流しまして仕上げます。
もうTIMKENベアリングやスタッドボルトその他諸々ははぶきます。
そしたら後から用意した程度のいいライトケースを加工します。
ケースのインロー部分の収まりが悪くケースを合わせられないため、あまり触りたくありませんがインローの部分を加工していきます。まずはサーキュラーテーブルにセット。
うちは古き良き時代の機械をアグレッシブに活用します。
ライトケースとの嵌め合いを見ながら徐々に追い込んでいきます。
ポンと置いて光が漏れていたらダメです。
画像は加工途中。まだ完全には合っていません。開いてるでしょ?これでもマシになったところ。
そして完成。
どこを基準にどれくらい加工するとどこにしわ寄せがくるか?ここまで考えないとなかなか触れません。加工してる時間より作戦を練っている時間のほうが圧倒的に長いです。
オーナーさんが画像多めのリクエスト。
インロー部分のツバの高さも合わせ面の歪み分落としています。
置いただけで全くカタ付きません。
光も漏れません。のでオイルも滲みませんし漏れません。
ついでに何故かアルゴン盛って途中だった部分を座面研磨しておきます。
ボルト入れれないからね。
やっとケースが合体しました。
歪んだ状態のままケースを締め上げると歪んでいない側のケースが引っ張られその分他の寸法が狂ってきます。
クランク軸のラインボーリング、シリンダーデッキ面、エンジンマウント部、
とにかく加工はてんこ盛りです。