Z1000 岐阜県

blog書いてる今日が月曜なんで明日火曜から通常営業となります。

シリンダーヘッドの加工依頼で届いたエンジンを普段何気に気をつけて見ているのがクラックの有無です。

特に注視しているのがプラグホール周りとバルブガイドボス部で、今回もヘッドのカーボンを除去して観察していると何箇所か見つかりました。

画像はリューターでほじくったところです。これでもまだ浅いほうで酷いとプラグホール半分くらいまで伸びてしまっている個体もあります。

深さもバラバラでバルブシート下まで繋がっているモノもあるし掘ってみないとコレばかりは分かりません。

溶接修理したところですね。

アルミをTIG溶接した人ならわかってもらえると思いますけど、こんな風にはいきませんよねぇ。

ネジ山が半分舐めていた箇所はヘリサート修理するので拡大して下穴タップを切ってあります。

こちらもキレイに修正できていますのでコイル入れて完成。

お次はEXバルブガイドボス部のクラック。よーく見ないと見落としやすいのと、バルブガイドを抜いた衝撃で割れたりするので厄介です。

ここのクラックは、バルブガイドの下穴とハメシロが関係しています。

このヘッドも現状のバルブ突き出し量から、少なくとも2回はシートカットされているのでバルブガイドも入れ替えている可能性があると思います。

下穴とハメシロの関係ですが、ガイド抜き取り時にカーボンを噛んで下穴に傷が入ったり、変形したりします。(それを防ぐ為に画像のようにカーボンを完全除去する必要がある。)

そこをしっかり修正せずにハメシロを普段通りや少しプラス気味につけたりすると簡単に割れます。

0.01mm大きくしてもヘッドによっては割れてしまいますからどれだけ神経質になるか分かるかと思います。

Z系のヘッドは毎月結構な数こなしている中で最近は逆にクラックが無いほうが珍しいくらいですけど、プラグホールのクラック溶接修理やらガイドボスの溶接修理はSNSでもあまり見かけませんね。

ムキになってオリジナルヘッドを修理してるのはウチだけですかね?それとも皆んなクラック無視してますか?次の世代に渡すには修理しないとね。