Z2

うちにくるエンジンの中でハーレーに続いて多いのが空冷4発のオーバーホール依頼です。

Z2のバルブガイドを入れ替えます。
BITO製のバルブガイドを使用。オーバーサイズも幾つか設定されているので作業する方にとっては楽です。

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ガイド入れ替え後にガイド内をリーマ合わせしてシートカット。
Z系のヘッドは2回ほどカットするとバルブ突き出し量がオーバーするためその際はバルブステムエンドを研磨して合わせます。シートカット前に突き出し量を見ておきステムエンドで対応できない場合はシートリングの入れ替え作業です。
今回はステムエンドで研磨して対応しました。

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最後にヘッドの修正面研をしてフィニッシュです。

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ありがとうございました。

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DATSUN521

普段はこの車で納品、引き取り、遊びまでこなしています。自分で2オーナー目になる当時から現役のトラック。
白煙モクモクでオイル下がりと上がりのダブルパンチ。そこらじゅうからオイル滲みが酷いですが。
鉄ヘッドとブロックですからサビなくてちょうどいいですけど?
ヒマになったら手を付ける予定でいます。あくまで予定・・・。

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仕上がったブロックの油抜きにも活躍します。

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だいぶ溜まっちゃってます。

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このブロックはすべてシリンダーの再生です。
0.10mmオーバーサイズで仕上げるとこんな感じ。

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知らん顔しておこう。

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HDショベル

クラック修理で長い事預かっているショベルのヘッドですが作業無事に完了です。東京のオーナー様申し訳ありませんが連絡先が分からないためこちらを見ていたら一度ご連絡お願い致します。

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クラック繋がりでもう一台ショベル。
名古屋からトップエンドのオーバーホール依頼です。

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いきなりブラスト完了です。
自分は普段ガイド周りに目がいきますが、見た瞬間にゲンナリ。
ショベルはクラックが入る事ってそうそうありませんが可能性としてガイド入れ替え時が考えられます。一昔前はクラックが入ってるヘッドってそうそうありませんでしたが最近は多いような?内燃機加工を謳ってるショップが増えたのも原因の一つかもしれませんね。しっかりやってるショップももちろんあると思いますが、ガイドの締め代をどのくらい付ければいいか分からないで作業されているヘッドが多いです。分からないなら触らないでもらいたいですね。

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残念ですがR側の排気ガイド周りにクラックです。

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続いてF側の吸気ガイド周りに一本。

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極め付けはF側排気ガイド周りにちょっとしたのが一本。
その他フィンにクラックともうクラックだらけです。
ガイド周りの修理は加工難易度の問題があるため、時間、金額面を考えたらヘッド交換が望ましいです。
長く乗る予定がなければレッドチェックしてそのまま通常作業でもいいんですけどね。
今回は別の程度のいいヘッドに交換して通常のオーバーホールです。

ヘッドを譲ってくれた田村さんアザース!

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F6A 大阪

スズキF6AのヘッドOH依頼です。
バルブガイドは純正を使用。ガイド外径が予め大きめに作ってあるのでガイド穴に合わせて外径を加工します。
バルブガイドを焼き嵌めてヘッドが冷えたらガイド内径をリーマー合わせしてシートカットに進みます。
文章にすると簡単ですが色々と気を使う部分が多いんですよ。

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画像左はシートカット前で画像右はシートカット後。バルブの当たり幅が分かりやすいように光明丹を付けました。
カット前と後では一目瞭然です。

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バルブは再利用するためフェース研磨。そしてバルブの擦り合わせです。

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ヘッドは歪みというより水による腐食が目立つため修正研磨して完成です。
色々と寸法確認したら発送です。

ありがとうございました。

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CB72 岡山

オーナーさんから送られてきた純正オーバーサイズピストンに合わせてボーリング。
0.25mmオーバーでギリギリ取り切れた。ヒヤヒヤもんです。

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これで無事にオーナーさんへ送り届けられます。
ありがとうございました。

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KZ900 シリンダーボーリング

なんだかんだ言ってバイクのエンジンの依頼が集中します。
KZ900を1.0mmオーバーサイズでボーリング。

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加工前のシリンダー壁。
減りはそこまで悪くありませんが錆びによる腐食が目立ちます。

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機械にシリンダーをセット。
シリンダー下面を基準に垂直にボーリングしていきますが、シリンダーが反っている場合クランプの仕方で2番3番のシリンダーが斜める為4発専用の反り矯正正直台で対応します。

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0.5mmボーリングしたところ。
錆びは意外に深いです。1.0mmオーバーサイズで良かったです。

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完成。
腐食したシリンダーをそのまま使用するとその部分だけ磨耗が激しくなりピストンクリアランスもその部分だけ異様に広くなります。
リング交換のみで組むエンジンとボーリングしたエンジンで組むエンジンではその後が全然違います。

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新規の業者様からですがこれからも使ってもらえるとありがたいです。
発送済みです。ありがとうございました。

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PANヘッド 岩手

長期預かりのパンヘッドも終盤です。
クラックの問題がなければなんてことない作業なんですけど…。
程度の良かったRバンクはガイド入れ替え、シートカット、バルブ擦り合わせ、ヘッド修正面研の定番メニュー。
ロッカー周りも揃ったため組み付けに入ります。

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ステムシールが付くようにロアカラーの内径を加工して取り付け。
ロアカラーを加工せずに取りつけるとバルブリフト時にステムシールのリップ部分に接触しますのでうまくないです。

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バルブを組み付けたらロッカー周りを組んでいきます。
当初使用していたロッカー周りがあまりにも×だったため別の良品に交換。
確認の為規定トルクをかけて内径を計測します。
ロッカーボックス、ロッカーアームシャフトの状態もマズマズといった感じ。
きもち広いかなぁと思いますがクリアランスは4箇所で0.05mm~0.07mmです。
0.025mm〜0.05mmくらいがベストでしょうね。

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ムリクリ感が出ていたスタッドボルトナットは新品にすべて交換。

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吸気側にオイラーと呼ばれる部品も忘れずに組み付けて完成です。

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この姿見たのいつ以来?ってくらい長いこと向き合いました(笑)

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あまりにもひどいクラックがある場合や部分的に溶接が厳しい場合は清くヘッド交換がいいでしょう。
色々と考えさせられるヘッドでしたが東北へ旅立ちます。

長々とお待たせしました。

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SJ30 シリンダーボーリング

頻繁にやってくるSJ30。
ウケが良いみたい?

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61mmから63mmにボーリング。
加工中熱が入らないようにボーリングする為取り代にも気を使います。

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ボーリング後シリンダーが冷えたところでホーニングマシンでシリンダー内壁を仕上げていきます。
ホーニングは何回かに分けて徐々にシリンダー内を仕上げていくため地味に時間がかかります。

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完成です。

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ボーリング作業と別メニューですがポートのバリ取り加工も1ポート2000円で参っております。

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IRONショベル78&66

こんばんは。ショベルの依頼は止まりませんね。ショップ様から個人のお客様までありがとうございます。今現在お預かりしているエンジンもテンポよくこなして行くように頑張ります。これから発送されてくるエンジンもイレギュラーな作業が増えないよう祈って作業報告。

アイアンショベルトップエンドの作業依頼です。
78年と66年をまとめて作業しました。

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66年式は900cc78年式は1000ccです。
ビッグツインに比べて加工依頼は少ないですがアイアンも修行時代はよくやったエンジンです。

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いつものように支給されたピストンに合わせボーリングホーニング。

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2機共020オーバーサイズのピストンです。
ちょっとした縦キズも安心して作業できますがボアの倒れには注意が必要。

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アイアンもきっちり作業しますよ!

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